エアコンの廃棄前に知っておきたい3つのポイント

コラム
2020.08.08

今年も8月になりようやく梅雨も明け、夏本番となりましたね。
特に今年は新型コロナの影響で外出されることも少なく、在宅勤務や外出を控えてのオフィス勤務の方も多いのではないでしょうか。

そんな暑い室内でも大活躍の冷房機器こそエアコンですよね!
正直、エアコン無しではこの暑い日本を乗り切れません。エアコン様々です!

しかしエアコンも消耗品です。老朽化にて冷暖房能力も低下し、いざ使用したいときに涼しくならず逆に暑く感じるなんてことも(笑)

消費電力もバカにはならないため、今年を最後に新しい製品に買い替えをお考えの方もおられるのではないでしょうか。

エアコンには2種類があり…廃棄方法が違う!

エアコンには「家庭用」と「業務用」の2種類があることをご存じでしょうか?
家で使用しているから家庭用、事務所や倉庫で使用しているから業務用と
お考えの方もおられるかと思いますが、一概にそうとは言えません!

「家庭用」とは室外機の銘板(メーカー名、製造番号などが記載されているシール)に「ルームエアコン」と記載されています。「業務用」とは銘板に「パッケージエアコン」と記載されています。そのため事務所のエアコンでも確認すると家庭用を使用されていることもありますので注意してご確認下さい。また銘板にどちらの記載もない場合があります。

その場合は銘板に記載されているメーカーに品番や型式を問合わせ頂ければ確認できます。
それでもわからないようであれば、一度写真を送って頂いても対応可能です。

ここでなぜ「家庭用」と「業務用」の違いが大事かというと、廃棄する際に処理の流れが違うからです。

通常「業務用」のエアコンは室内機(室内側の空気がでてくる部分、いわゆる一般的な「エアコン」と言われる部分)と室外機(建物外部にある熱交換を行う装置)を撤去し、廃棄物処理業者にて処分します。

しかし「家庭用」のエアコンは、家電リサイクル法という法律に則り、専門業者や家電量販店にて室内機と室外機と2台1組で処理依頼をする必要が出てきます。もし、家庭用エアコンを業務用エアコンと同様の処理をした場合は個人での罰則はありませんが、廃棄物処理業者がエアコンを受け取ってくれない場合もあります。

またエアコンの違いが判らない撤去業者に依頼した場合、家庭用エアコンが処理できず、不法投棄を行うこともあります。不法投棄した業者が特定できない場合、個人が不法投棄したのではと疑われ兼ねないので依頼する業者には十分注意してください。

撤去の際はフロン回収依頼も忘れずに…

エアコンには家庭用、業務用問わず空気を冷やす又は温めるための冷媒(フロン)というものが使用されています。特定のフロンには温室効果が非常に高く、オゾン層の破壊効果も判明していることから日本では2001年に「フロン回収・破壊法」が制定され、撤去時に回収が義務づけられています。
しかしながら悪徳業者の中にはフロン回収費を貰いながらも、処理していない業者もおります。

フロンの回収方法には
 ①現地でフロン回収機やボンベを使用しての回収。
 ②機器自体にフロンを封入した状態で廃棄物処理業者や専門業者へ持込み、業者にて回収。
上記のいずれかがあります。

①についてはエアコンの撤去時に事前にフロンを回収しなければ撤去できない場合の方法です。
例えば、大型の業務用エアコンは現場で切断しないと搬出できないことがあります。家庭用の場合は小型ですが室内機と室外機が冷媒管にて繋がっているため、ほとんどはフロンを回収してから切離します。

②についてはスポットエアコン(自立式の単独で使用できるエアコン)の撤去時に対応することがあります。
スポットエアコンの場合、空気の吐出口と冷暖房装置がボックス型のユニットになっており、そのまま搬出が可能です。
また家庭用エアコンの場合、エアコンを稼働させた状態で室外機にフロンを封入し、冷媒管内のフロンを遮断した状態で室内機と室外機を撤去する方法(ポンプダウン)もあります。こちらも最終的には専門業者にてフロンを回収します。

いずれの場合も業務用エアコンであればフロン回収の際にはフロンマニフェスト(管理表)を発行するため、適正に処理されたかは明確です。家庭用エアコンであれば家電量販店でフロン封入状態のエアコンも受け取ってもらえます。

この場合「家電リサイクル券」が発行され適正に処理されます。
ちなみに現在、①の対応後、廃棄物処理業者に持込む際もフロンマニフェストが確認できないと受け取ってもらえなくなっています。

撤去業者の選定について…

家庭用のエアコンでは、家電メーカーが撤去と新設を同時に行うことも多くあります。
しかし工場や商業施設の場合は業務用の大型エアコンを使用されていることが多く、室外機の設置されている場所も高所や閉所といった撤去が困難な場所にあることも少なくありません。

特に大型の業務用エアコンはメーカー側での撤去が困難で、新設設置しかしてもらえないこともあります。
また悪徳業者やエアコン撤去に不慣れな業者は、作業が疎かで必要な法的書類の発行もしない場合があります。

弊社ではフロン回収はもちろん、フロンマニフェスト(管理表)も発行し適正処理を行います。(提携先との連携によりワンストップです。)
そして今までのオフィス機器搬出の経験より、搬出経路上の壁や床にキズが付かないような対策を実施し、丁寧な作業にて機器の搬出を行います。またクレーンを使用しての搬出や切断工具を使用しての解体といった通常の搬出業者では対応しない案件も得意としております。

「家庭用」や「業務用」、サイズ 問わずエアコンの撤去でお困りではれば、いつでも弊社へご相談下さい。